あれは2001年の暮れ、シーナカリン通りにある「ミレニアム」というパブでのライブでした。
席は埋まってるのにライブが始まっても立ち上がってるのは約10名…。
立ってる方が浮いちゃってるかんじ。
ほとんどがたまたまそのお店に飲みに来たお客さんみたいで、
キットゥンとヂヂャくらいなら聴いたことあるけど
ポーメールークなんか歌われたら困っちゃうよ、ってなかんじで
ライブの盛り上がり具合もそれはそれは寒いものでした。
その日のライブで私は初めて「ナイワーチャマイローックカン」を生で聴いて、
ぐぐっとこみ上げてきそうなほど感動してたのに、
周りのみなさんはハ?って顔して相変わらずシラー…。
ライブが終わってから、ライブ友がTOEに
「今夜のライブはあんまり盛り上がってなかったねー」と声をかけると
「チュイチューーイ(普通だよ)」と特に気にしてるような様子もなく返事をしたそうです。
聞いた話によるとIQ180の頃は6人のお客さんの前でライブしたことも、
ライブ中に耳をふさがれたこともあるそう。
こういう話を聞くとTOEが言っていた
「昔は自分たちの技術を見せたい、っていう気持ちが強かったけど
今は聴いて欲しい、って思うようになった」という気持ちもわかるし
トンの「昔の曲はすごくハードで、それが最高だと自分に言い聞かせてたけど、
ライブ中に耳をふさがれたら、それは最高じゃないことを認めないとね。」
という言葉にもそりゃごもっとも、と思います。
SiLLyFooLsは変わった、とよく言われますが
こんな状況の中では変わるのは自然のことなんじゃないかな。
ライブしてなんぼ、のシステムが変わればいろんなことが変わるかも。